昭和33年に秋田書店から創刊された月刊少女雑誌。
誌名の「ひとみ」は一般公募で決まったようです。
既に少女月刊誌は「少女クラブ」「少女」「少女ブック」「なかよし」「りぼん」の5誌がしのぎを削っており、遅ればせながら参入した「ひとみ」ですが、奮闘空しく昭和36年4月号通巻33冊で休刊となりました。
1978年にふたたび秋田書店より創刊された「ひとみ」も1991年に休刊。
表紙・刈谷ヒデ子
口絵・ひとみ創刊記念 とくべつ大けん賞“古賀さと子さんと飛行機で東京を空から見物できます”
松島トモ子 バレエポスター
「深海魚さん こんにちは」…と言いながらモリ撃ちをかまえているのが怖い(^_^;)
右の少女二人の手にビニール製の水かきの様なものをつけています。
「少年」にも同じような付録がありました。当時流行ったのでしょうか?
泳ぐのにいくらかでも効果はあったのでしょうか。
“ひとみ映画劇場” 「家族会議」 主演・熱海幸子
小学生が書いた作文を基にした映画だそうです。
父は亡くなり、仕事をする母を助けて兄弟たちが懸命に生きる…。
連載「まるみの歌」 関谷ひさし
関谷氏は別冊の「月のひとみ」との2本立て。
父のいない貧しい家庭のまるみは弟のやんちゃに悩まされている。
クラスではバレエ公演の話で持ちきり。
まるみも観たいがそんなお金はない。
劇場の前で見知らぬ人からバレエのチケットを譲られるまるみ。
バレエは観たいけれど弟が割ったガラス代の足しにしようとチケットを払い戻してもらう。
しかしそのお金をとられてしまい途方に暮れるまるみ。
“ヤッホー・ヤッホー 夏山はまねく”
“氷柱とくるみちゃん”
「チョウ子ちゃん」 ムロタニツネ象
連載「灯よ いつまでも」 石川球太
血のつながらない両親とつましく暮らすいずみ。
学園祭のバレエに出ることのなったいずみは金持ちの富子に妬まれ主役を交代させられそうに…。
次号付録予告
ぺパロン製のエプロン。
ペパロンって何?と思って調べてみました。
「ぺパロット」は古紙などの植物性繊維を主原料とし、ポリエチレン、ポリプロピレン、ペット樹脂などのクリーンなプラスチック廃棄物をバインダーとした新素材で、その成型品を「ぺパロン」と言います。
付録にエプロンとは、今の少女雑誌には絶対に付くことはないでしょうね(^_^;)
絵ものがたり 「ひまわり」 絵・藤井千秋
読切「母の願い」 暁 唯志
巻頭から3作すべてバレエ漫画です。
バレエ漫画ブームだった時なので、作家にもあえて“バレエ物を”と言う編集側の要望があったのでしょうか。
“暁 唯志”は木村光久氏です。
なぜ “暁 唯志”名義なのか不明ですが、次号から“木村光久”で新連載が始まります。
やんちゃお茶会「大川橋蔵さんは元気です!」
大川橋蔵を訪ねる上田みゆき、刈谷ヒデ子、渡辺典子。
「トニーのサイン」 根岸こみち
犬のトニーをトニー谷と間違えてサインを欲しがったなつこちゃん。
同じ間違えるならこの時代“トニー”と言えば赤木圭一郎でしょうが(^_^;)
連載「一番星の祈り」 横山まさみち
あけみのお父さんは警察官。
クラスの高子の宝石商の父が宝石を盗まれるが、あけみの父が疑われる。
「涙のカーネーション」 望月あきら
刈谷ヒデ子ちゃんの体験談。
“かんしんなお友達のお話”「その子ちゃんのラッパ」 桑田こひろ
少女小説「ひまわり少女」 絵・勝山ひろし
女性のメイクでも中原淳一の描く少女の眉が流行った時なので、勝山氏の少女もキリッとした眉になっています。
「ルリちゃんとこん虫さい集」 板井レンタロー
虫を採るのに網を使うのは邪道だと思っていました…て、単に網が高くて買えなかっただけなのだけど(^_^;)
読切「別れの草笛」 保谷よしぞう
みなしごの和子はスリをしながら生活をしていた。
見知らぬ若い男に救われ一緒に住むことになる。
写真小説「なげきの白馬」 出演・小鳩くるみ
「悲しみよさようなら」渡辺まこと
漁船が韓国に拿捕され、乗組員の父の帰りを待つ母子の実話。
「ひとみ」は少女漫画に不可欠な華やかさ、美しさに欠けていました。
秋田書店初の少女雑誌と言うことで、少女漫画家のツルが乏しかったのでしょうね。
後年、松本あきら、手塚治虫、水野英子、高橋真琴各氏もイレギュラーで執筆陣に加わりますが、メインは関谷ひさし氏。
巻頭漫画は全体のイメージにつながるので、関谷氏の絵柄の地味さはマイナスになったと思います。
posted by たまちゃん at 22:30|
ひとみ
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