昭和22年12月から昭和30年10月にかけて学童社から月刊で発行されていた「漫画少年」の最終号。「漫画少年」は状態の良い本はまれで、これもズタボロに読みつぶされた様です。
表紙・もりやすじ
「漫画少年」は漫画家を志望する少年少女達の指南書であり同好の志の交流の場でもある雑誌でした。この精神は後の「COM」に継承されます。 裏表紙に持ち主と思われる『幸保恒男』さんの記名があるのですが、住所が『千葉県夷隅郡御宿』とあり、あれ?御宿と言えば貝塚ひろしさんの出身地も御宿。『幸保恒男』さんと貝塚さんはもしかしたら知人関係?
予告では手塚先生の読切が掲載予定だったが掲載されず。うしおそうじさんの「チョウチョウ交響曲」の予告があるが今号で終了なのでまぼろしとなりました。投稿の募集もしているのでぎりぎりまで継続の模索をしていたのでしょうね。
「かっぱ物語」田川水泡
「とんちさいばん」中野正治
中野正治 (明治32年- 昭和47年)主に1940年代前半(昭和10年代後半)に児童雑誌や「家の光」などで活躍し、絵統計や挿絵なども手掛けました。
「かばちゃん」古沢日出夫
「猿飛佐助」馬場のぼる
「とん平さんを尾行する」白路徹
予告「チョウチョウ交響曲」うしおそうじ
「へんなクリひろい」すずきえいじ
鈴木英二 (アニメーターとして活躍)
「白黒物語」寺田ヒロオ
「月世界探訪」もりやすなおや
「お月見」風田朗(鈴木 伸一)
「月にとぶ雁」フジコフジオ
「月光の曲」森安なおや
チャーリー・ブラウン?
「ススムとタカシ」永田竹丸
「桜餅と言問だんご」角田次朗
「二級天使 時間を支配する人間」石森章太郎
読者のページ「グループ通信」
同人の仲間を募るページに貝塚ひろしさんのゴム印が押されてあります。私の勝手な推測ですが、貝塚さんと本の所有者の幸保恒男さんとは地元の漫画友達で、このページを通じて同好の志と交流をしていたのかもしれません。貝塚さんはこの年17歳の高校生。漫画家を志し「漫画少年」に投稿していたのでしょう。17歳の貝塚少年の熱い思いが今も伝わってくるようです。貝塚さんもページを繰ったこの「漫画少年」、どこでどうやって私の手元に来たのでしょう。不思議な縁を感じます。
「入選者氏名発表」
『秀作』の中に木内千鶴子さんの名前があります。木内さんも「漫画少年」読者だったんですね。『秀作1』に貝塚さんの名前があります。ヒロジとありますが誤植ですね。
『秀作3』には横田とくおさん。ほとんどの投稿者の名前を載せているのでしょうか。どんなに小さくても名前が出ていると励みになりますね。
「ピヨピヨ漫画家座談会」
出演者 寺田ひろお先生 藤子不二雄先生
石森章太郎、赤塚不二夫、板井レンタロー、長谷邦夫らはまだ新人だからか“君”付けです。
新人漫画入選作「二人のドロちゃん」浦野昭一
まぼろしの次号予告
ここにも貝塚さんのゴム印が。
「食欲の秋」石森章太郎

